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「人の心は全て、深いところで繋がっている」

と聞いても何んら実感も無いし、「ユング」といって
も１００年ほども昔の人なので、

「非科学的な妄想に過ぎないのでは?」

と感じる人もいると思います。

確かにユングの考え方には宗教的な要素も含まれる為
に、純粋な科学としては扱えないと批判される場合も
ありますが、ものは試し、ぜひご一読されてみる事を
おススメします。

『自我と無意識』著：C.G.ユング

ユングが優れた精神科医であると同時に、あくまでも
科学者として分析的に「心」を見つめた人であった事
が「読めば納得」ですし、集合的無意識についても、
なかなか実感は得られないものの、自分の心の奥底が
どれほど深い物なのか少し想像してみる事が出来るだ
けでも、一読する価値があると思います。

但し、ユングの著作の中でも最も基礎的で最も平易に
書かれているとされるこの本ですが、私にとっては非
常に難解であり、殆ど「雰囲気」くらいしか理解でき
ていない事を白状しておきます。
しかし、この本を読まなければ一生で一秒も考える可
能性の無かった事柄に気づく事ができたのは、私にと
っては非常に大きかったです。

とまれ、人は普段は顕在意識で物事を考え、行動して
います。それ自体は何も問題はありません。
しかし、日常的に強く思考し続けている事は、次第に
無意識のレベルに降りて行きます。
そして遂には集合的無意識の層に接続するところまで
到達します。

するとその思考は現実化に向けて強力に動きだします。

人間に共通するレベルに到達した意識は、様々な必然
と偶然を駆使しながら、何がなんでもその思いを実現
しようとします。
だから「必ず」実現できてしまうのです。

ナポレオンヒルの「思考は現実化する」も、引き寄せ
の法則と言われるものも、元をたどれば同じ事になり
ます。

顕在意識のレベルでちょっと願ってみたくらいで、す
ぐに諦めてしまったり、忘れてしまうような意識は、
そのまま浅い所で消えてしまうので、実現する事もあ
りません。

自分の願望は、紙に書き出して毎日眺め、毎日気持ち
を新たにして願い、失敗しても諦めず、改善の余地が
ある限り前進する事を止めなければ、その願いはいつ
か必ず実現します。

但し、良い願いでも悪い願いでも、前向きな思考でも、
後ろ向きな思考でも、集合的無意識に届いた思考は何
でも実現してしまうので、折角願うからには、それが
自分の為だけでなく、他人をも利する願いであるかど
うかを見極めてから始める必要があります。

何か達成したいと思う事があれば、達成した時にあな
たが喜ぶと同時に、他人も喜ぶようなものであるかを、
必ずチェックするようにして下さい。

一度でもこの考え方で願望が実現する事を経験すれば、
次々とスケールを拡大して成功いく事もできるように
なります。
私もまだその端緒を得たばかりの段階と言えますが、
非常に面白いですよ。

～～～～～～～～～～～～～～～（補足）
トレードで勝つという事は、反対側にいる誰かを負か
す事でもありますから、そもそも「エゴ」な行為です。
しかし、それを気に病む必要は全くありません。
なぜならトレードに限らず、プロのレベルでお金を得
るという事と「競争」とは、常に切っても切れない関
係にあるからです。

「強い者が勝ち、弱いものが負ける。」

その事に納得できないのなら、そもそも参加しなけれ
ば良いし、また参加してはいけないのです。

ルールを守って参加している限り、「勝ちたい！」と
思い頑張る事を後ろめたく思う必要は一切無いし、
また思うべきではないのです。

大相撲の力士になりたいのなら、厳しい稽古に耐え、
一杯食べて大きくなって、心技体揃って強い力士にな
って上を目指すのが当然であって、

「自分が勝ち越したら、負かした力士が気の毒」

なんて考えるくらいなら、力士にならなければ良いの
です。
いかなるスポーツにしろ、ゲームにしろ、ビジネスに
しろ、プロの世界では、より優れた者が多くを得、劣
る者は得る物も少ないのは、この世の定めであり、
これを否定しても得るものはありません。

トレードで勝てるようになる事だけをとってみれば確
かに「エゴ」かも知れませんが、それを達成した時に、
他人にも喜んでもらえる何かプラス・アルファを合わ
せて願えば良いと考えます。
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