手法から技へ
頂いたメールをご紹介
私は常々、
「上がりそう、下がりそうで売買していてはダメ!」
と言い続けてきました。
仮に「上がりそう、下がりそう」で売買を続けても、
収支がプラスなら全然問題はありません。
世間は広いので、中にはそういう「天才」がいないと
も限りません。
でも殆どの場合は、「上がりそう、下がりそう」だけ
でトレードを繰り返すと、
「損大利小」
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の傾向に流れ、マイナス収支に沈んでしまいます。
「利益は早く確定したい。
含み益が消えるのは絶対に嫌!」
という「限定的な利益」と、
~~~~~~
「損切りは極力先送り。
戻す可能性もあるのだから・・・。」
という「無制限の損失」という心の傾向を誰でも持っ
ているからです。(※プロスペクト理論)
例え最高度のテクニカル分析の知識と技術を持っていた
としても、上記の「損大利小」傾向をもった主観的なト
レードをすれば、収支がプラスになる事はありません。
また仮に1週間とか1ヵ月とかの収支がプラスにできた
としても、その次の週とか月の収支がマイナスになった
場合、主観的なトレードをしていたとしたら、どこをど
う修正すれば良いのか、答えが見つけ難いはずです。
主観的なトレードは再現性の点でも「死に至る病」を抱
えています。
人間の心が持つ「損大利小」の傾向に歯止めをかける為
と再現性のある判断を繰り返していく為に必要なのが、
「手法」
です。
長期間にわたってマイナス収支が続いているとしたら、
そのトレーダーが採用している手法の優位性を疑って
みる必要が無いとは言いませんが、実は、
「安易な手法の変更を繰り返している」
というのがトンネルの出口が見えてこない最大の原因
だと私は思います。
自分が従うべき手法について真剣に考え、選び、優先
順位を決めるのは、納得がいくまでとことん時間をか
けて下さい。
しかし、一旦「これぞ!」と思える手法を選び取り、
実戦(実弾とは限りません)で使うと決めたなら、
一貫してやり抜く
~~~~~~~~
事が必要です。
どんな手法であれ「完璧」は無いので、トレードして
いれば不安になったり、やり方を変えてみたくなった
りするのは極自然な事です。
でもそんな事で手法を変更していたら、単なる気分ま
かせのトレードと何ら変わらなくなってしまいますし、
訓練にもなりません。
とにかく最短でも1週間を単位として、一つの手法で
やり通す必要があります。
週単位でやり通す事を繰り返していく事で、自分の中
に手法が固定され、次第に、
「技(ワザ)」
となっていきます
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