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恐怖の原因とは?②

明日からのトレードに勝つために頂いたメールを記載します


前回は、


「ではどうやって恐怖心を無くせば良いのか?」


というところで終わり、今回はそのつづきです。



トータル収支プラスを目標に頑張っているトレーダー
の多くは、恐怖心と闘いながらトレードを繰り返して
います。


何度も何度も痛い目に遭ってきたからです。
その気持ちはよくわかります。
私も、その状態を長く経験しました。


・エントリーが怖い。


・ポジションをキープするのも怖い。


・含み益が少しでも発生したら、一刻も早く利確して、
 一息入れたいと強く思う。


・含み損になったら、祈るような、いや本当に心底祈
 りながら挽回するのを待つ。



まさに最初から最後まで、恐怖との戦いです。


なぜこんなに苦しいのか?


なぜこんなに怖い事を繰り返さねばならないのか?


私はその理由を考えようともせずに頑張り続けていま
した。


それでも規律を徹底的に守る決意をし、若干なりとも
優位性を持つ手法に専念して訓練すれば、次第に収支
が好転し、それが自信に繋がり、やがてあれだけベッ
タリと体に貼りついていた恐怖も、一枚、また一枚と
薄皮を剥がすように消えていく


「場合もあります。」


でもそれは、今にして思うとあまり効率の良いやり方
とは思いません。
恐怖というものは理性を蝕(むしば)むので、せっか
くあと一歩のところまできていても、一瞬魔がさす事
で全てが振り出しに戻ってしまう可能性もあります。


自分との闘いなので、トレードスキル向上の効率も、
断然悪くなります。


資金量(生活費も含めた)が十分でない場合は、機が
熟す前に退場を食らってしまう可能性が高くなります。




それよりも、なぜトレードが怖いのか、その原因をと
ことん追及してみる事をお勧めします。


以下は、私なりの「恐怖の原因」論です。



トレードで恐怖を感じるのは、


「(今からエントリーする)このトレードで勝たねば
 ならない。」


と思い込んでいるからです。
トレードで勝ち、利益を得る必要があるのは当然なの
で、多くのトレーダーがこの誤解に気付かずにいます。


利益を得る為にトレードしているのは当然の事です。
でもそれは、(今からエントリーする)このトレード
で勝たねばならない、という事ではありません。


一週間とか一ヶ月とか、ある期間内に繰り返すトレー
ドの収支がプラスになれば良いのであって、今から
エントリーするトレードは、


負けても良い
~~~~~~
  ↑
 今回の要点


のです。


どんなに上級レベルのトレーダーであっても、負ける
場合もあります。
収支プラスを目指しているトレーダーなら、もっと負
けても不思議はありません。


予め自分に約束したルールに沿って、損切りすべき時
に損切りしさえすれば、そのトレードは立派に完遂で
きた


「合格トレード!」


なのです。


商売するのであれば、仕入れにお金を払ったり、従業
員に給料を払ったり、いろいろと出費が嵩(かさ)む
のは当然の事です。
それを賄って余りある利益を出せれば、それが商売と
して成立しているという事です。


トレードも商売です。
トレードで利益を得たければ、負けトレードという
経費を支払うのは当然であり、少しも恐れるような事
ではないのです。



いくら「勝たねばならない!」「負けられない!」と
力(りき)んでみたところで、そんなのはトレーダー
の単なるエゴにすぎず、勝つ時もあれば負ける時もあ
るのがマーケットの摂理というものです。


勝つべき時には勝てるし、負けるべき時には負けます。


この当たり前の事について熟考し、いかに恐怖を身に
まとってトレードしている事が馬鹿げているか、実感
してみて下さい。


今これから始まろうとしているトレード。


それが負けトレードになっても、全然OK!なのです。


そう理解するだけで、心理的負担が激減するトレーダー
が沢山いると思うのですが・・・?


更に続きます。