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ヘッジの意味①

頂いたメールをブログに収録


私は「ヘッジ」の意味がよく解りません。
でも、相場師朗氏の7step株式投資メソッドでは当然
のようにヘッジが用いられているので、ずっと気には
なっていました。


これは、金融工学とかデリバティブ等の難しい理論の
事ではなくて、もっと身近な話です。
例えば、


~~~~~~~~~~~~~~~~~~
A社の株を2000株、ロング・ポジションを取っている
時に、下落する不安があるので、1000株だけショート
のポジションを追加した。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~


という事と、


~~~~~~~~~~~~~~~~~~
A社の株を2000株、ロング・ポジションを取っている
時に、下落する不安があるので、1000株だけ手仕舞い
し、ロング・ポジションのサイズを半分にした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~


という事と、一体どこが違うのか、いくら考えても、
どうしても判らないのです。(手数料やスリッページ
は簡単の為に思考を省略します。)


もっと単純な例を挙げれば、単にポジションをクロー
ズするのと、両建てを行うのと、どこが違うのか?
という疑問です。


ところが最近、あるニュース記事を読んで、もしかし
たら「これが答えか?」と気づいた事が有ったので、
そのニュースと私の仮説を以下にご紹介します。



~~~~~~~~~~~~~~~ニュース、ここから


二つのことを同時にすると、どちらも中途半端になる
原因をニホンザルの脳の活動から、京都大こころの未
来研究センターの船橋新太郎教授と渡邉慶・元研究員
のグループが解明した。


二つの課題に対応するそれぞれの神経細胞が、互いに
干渉し合うためという。英科学誌ネイチャー・ニュー
ロサイエンスで発表する。


■神経細胞互いに干渉  
車を運転中に助手席の人と込み入った話をすると、ブ
レーキを踏むのが遅れたり、きちんと答えられなかっ
たりする。このような現象は「二重課題干渉」と呼ば
れるが、脳でどのようなことが起きているかは、よく
分かっていなかった。  
グループは、ニホンザルに記憶と注意に関する課題を
同時にさせ、大脳(前頭連合野)の動きを調べた。
それぞれの課題を担う神経細胞の活動は、課題が一つ
だけの場合に比べて大幅に低下していた。  
船橋教授は「神経細胞が互いの活動を制限し合ってい
るのではないか」と話している。<京都新聞>


~~~~~~~~~~~~~~~ニュース、ここまで



このニュースとヘッジと何の関係があるかという事に
ついての私の仮説は以下の通りです。




~~~~~~~~~~ヘッジの意味(仮説)ここから


ヘッジしてロング方向とショート方向の相反するポジ
ションを同時に取ると、その後に株価がどう推移して
も、脳細胞は「+」と「-」の相反する情報によって
干渉を起こし、過度な痛みを感じる事も無い代わりに
過度な快感を感じる事もなく、その結果として比較的
冷静な心理状態を維持できる。


また、リスクを恐れポジションを全て解消してしまえ
ば、その後、元のトレンドを取り戻した時に再度同じ
方向にポジションを取り直すには心理的な抵抗が生じ
るが、ヘッジのポジションを追加した場合は、その後
の値動きの推移に従って、利益に反する側のポジショ
ンを切るだけで済み、常にポジションを取り続ける事
(≒相場に参加し続ける事)が心理的抵抗なく可能と
なる。


ヘッジした場合、リスクが減ると同時に利益を得る可
能性も減る。しかも手数料とスリッページのコストも
負担せねばならない。
しかし、常に相場の流れに身を任せて利を得続けてい
く為の「費用」と考えれば、ヘッジの意味も理解でき
るのではないか?
~~~~~~~~~~ヘッジの意味(仮説)ここまで


いかがでしょうか?


私はヘッジ無しでも十分トレードを続ける事は可能だ
と考えています。(デイトレでは特に。)


が、人間の脳の仕組みから上記のような仮説が成り立
つのであれば、一見「無駄」に思える事でも再考の余
地のある事が、まだまだ沢山あるのかも知れません。