ブラックカイトの日経225先物で夢を叶える

日経225先物専業トレーダー
日々の戦略と結果を配信致します
日経225先物の無料ブログです

生き延びてなんぼ

頂いたメールを自分の保存用にブログに収録


前回は、


「デイトレーダーほど魅力的な仕事はめったに無い」


みたいな事を書きましたが、このままでは誤解される
方も少なくないと思うので、ちょっと連載から脱線し
ます事をご了承下さい。



デイトレは確かに魅力的な仕事ではありますが、一般
に認識されているような派手なものでもなければ、刺
激的なものでもなく、


「ワーワー」


「キャーキャー」


と日々興奮するような仕事では決してありません。


ディズニーランドのビッグサンダーマウンテンやスプ
ラッシュマウンテンみたいな刺激的なアトラクション
に次々に乗って、


「ワーワー」


「キャーキャー」


と大騒ぎして楽しみ、乗り終わったら出口でお金がも
らえるような仕事と思っていると、いつまでも本当の
デイトレには出会えない事になってしまいます。


デイトレは、田舎の遊園地のショボいメリーゴーラウ
ンドに何時間でも乗り続けるような仕事です。
最初の1~2周は楽しいかもしれませんが、その後は


「退屈」


極まりないものです。


かわりりばえしない景色の中を、


グルグル、グルグル、グルグル・・・


延々と回り続け、チャンスと思った時だけ仕掛け、
それ以外の殆どの時間はじっとしています。


勝つ事もあれば、負ける事もある。


両方が「あたりまえ」のように繰り返されていくだ
けで、いちいち勝ったから飛び上がったり、負けた
から地団駄踏んだり、そういう感情の起伏もありま
せん。
極端な事を言えば、全てが「マンネリ」です。


少しでも「額に汗して働く」という事を知っていれ
ば、パソコンの前に座って時折注文ボタンを押すだ
けで月収〇百万円と聞けば、どんなに楽しいか想像
もつかないと思うでしょう?


ところが、実際に稼げるトレーダーほど、いくら稼
ごうが頭の中は、


「田舎のメリーゴーラウンド」


です。
グルグル、グルグル、グルグル、、、、、
毎日、本人にとっては「マンネリ」な時間を過ごし
ているのです。


いろいろ手法を試して、


「これなら勝てる!」


という方法に出会ったら、いかにそれと同じ(似た)
トレードを繰り返せるか、に集中して下さい。


ちょっと負けたからって手法を転々としていたら、
飽きがこなくてそれなりに楽しいかもしれませんが、
勝ち組の敷地の周りを単に移動しているだけで、決し
てその敷地の中に入っていく事はできません。


「もっと大勝したい!」


それもごもっともな感情ですが、慌てると更なる大敗
を経験するのがオチです。


大勝を狙わない代わりに大敗もしない、いぶし銀のよ
うに「地味」なトレードを継続し、ふと振り返ってみ
ると利益が積み重なっている。


これが私の「理想」です。


みなさんの潜在意識が、トータルプラス収支を


「当然の事」


として受け入れるようになれば、その時にはトレードの
「サイズ」について熟考してみる事も必要になってきま
すが、まずは利益幅よりもプラスになる事に、


「慣れる事」


に集中して下さい。


(※)~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ペーパー(デモトレ)に真剣になれる人は本気度が高
く、従って生存率も高いです。
7年以上にわたり無数のプロトレーダー志望の方々と
メールのやりとりをしてきて、つくづくそう思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ペーパーは無理という場合でも、まずはできるだけ少
ない枚数で取り組む事をお勧めします。
「勝ち方」がわかる前に、大きな枚数で勝負して
「プロ」を気取るなんて、客観的に考えれば、いかに
愚かな事か誰にでもわかりそうなものです。


でも欲に目がくらむと、そんな事すら解からなくなる
のですから、人間とはやっかいなものです。


デイトレは間違いなく「運」や「勘」などではなくて


「技術」なので、


「繰り返し」がとても重要です。


繰り返しの中から熟練が育ちます。
熟練した事を毎日繰り返すのは、言葉は悪いかも知れま
せんが、


「マンネリ」


に近く「刺激」とは対極にあります。


今もしみなさんが刺激を求めてトレードしていると
したら、確かに退屈はしないでしょうが、余命は長く
ないかも知れません。


デイトレーダーは、どれだけ儲けるかの前に、しっか
り生き延びる術(すべ)を身につける必要があります。


マーケットに留まっていられるという事は、当たり前
で退屈な事に感じられるかもしれませんが、もしそう
感じられるとしたら、まだマーケットの素晴らしさや
怖さを認識できるに至っていないという事です。


退場させられてからこの事に気づいても、


『後の祭り』


です。