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曲がり屋に向かえ

頂いたメールを自分の保存用にブログに収録


「日足レベルで、その銘柄が上昇トレンドにある事を
 確認した上で、分足でのギャップアップや上昇モメ
 ンタムを利用して買いを入れるのですが、やればや
 るほどマイナスになっていきます。
 典型的な高値掴みの底値売り状態です。
 何かアドバイスをお願いします。」


と言うメールを受信しました。


みなさんなら、どうアドバイスされますか?



メールに書いてある限りでは、どのようにトレンドを
把握されているのか具体的な事は判らないし、どの程
度サポート・レジスタンス等を考慮されているのかも
判らないものの、分足レベルのエントリーのロジック
等は、特に悪い所は見当たりません。
でも実際には、


「やればやるほど、損失が拡大していきます。」


とのこと。


「タイミングが悪いのか、そもそも銘柄選びが間違っ
 ているのでしょうか?」


とも書いてありますが、千文字ほどのメールでそんな
詳細な診断ができる訳もありません。


ただ一つ確かな事は、やればやるほど負けていると言
う事実そのものです。
で、私がアドバイスしたのは、


「空売りの検討をして下さい。」


というものです。
決して冗談ではありません。


「買い」で負ける傾向の強い事が明らかであるのなら、
そのまま「空売り」しておれば、勝てるという事です。


古い相場格言に、


「曲がり屋に向かえ」


というものもあります。
確実に負ける方法があれば、逆にやれば勝てるという
事です。
トレーダーは利益を積み上げるのが仕事なので、どん
な方法であれ、勝てると踏めば貪欲に採用していく思
考の柔軟性が必要です。
予測や分析の精度を上げる事なんて、実はそんなに
大して拘るほどのものではないのです。


神経を逆なでしない楽な方法というのは、えてして何
かしらブタな要素が含まれているものであり、どうに
もやり難い方法というものには、何らかの優位性が備
わっているものです。


また「買いエントリー」ばかりやっているトレーダー
は、何か問題を抱えていると思った方が良いです。
投機というのは「買い」と「売り」に本質的な違いは
ありません。利の為なら、機を見て、どちらでも同じ
ようでにできる必要があります。


先物や為替に比べると、個別株というものは仕組みと
して買いと空売りが完全な対称にはなっておらず、し
かも「買い」から入る人が多い市場です。
だからこそ少数派である「空売り」からも自在にエン
トリーできる事には優位性があると考えます。


買いエントリー一本槍のトレーダーに対して、空売り
を勧めるというのは、ちょっと酷なアドバイスだとは
思いましたが、


「ペーパーで検証してみます。」


という前向きな返事が返ってきました。
今までとは全く違う「何か」を発見される事を願って
います。