【休日連載】勝てるトレーダー育成講座㉕


第５章【ロスカットを極める】

●ロスカットは絶対に必要

ここまで
・優位性のあるトレードルール
・資金管理
・メンタルコントロール
について書いてきました

この３つが重要なのはある程度トレード経験があるものなら
誰でも知っていますし、結構どこでも書いてあります

しかし

トレードで更に重要なもの
トレーダーが必ずしなければならないもの

本来優位性のあるトレードルールの中に含まれるべき「ロスカット」

このロスカット

他の３つと同等の
そして優位性のあるトレードルールから切り離してでも
４つ目の重要なポイントとしたいと思います

もちろん

ロスカットの大切さはトレーダーなら誰でも知ることでしょう

ですが

このロスカットをトコトン突き詰めているトレーダーは
いったいどれだけいるでしょうか・・・？

・相場は先のことはわかりません

いくら上昇の可能性の高いチャートパターンを築いていても

上昇するとは限りません

トレーダーが飛びぬけて優秀なトレーダーだったとしても

株価が動く原因が複合的である限りどこかに見落としがある可能性も必ずあります

上昇を築くパターンであっても

見落としていたレジスタンスラインに阻まれて一気に急反発下落・・・

といったパターンがそうでしょうね

先がわからない

そして

値動きの全てのファクターをすべて正しく分析し

的確なトレードができない限り

ロスカットは必須のものなのです

次回に続きます


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●精神的に他のトレーダーを超越する

メンタルの最後になりますが
ここから書くことはメンタルコントロールとはちょっと違います

ここまで書いたことそしてあなたの今までのトレードで
メンタルというのはトレードに大きな影響を与えていることはわかったと思います

ということは・・・

チャートに向かっている他のトレーダーたちもまた
あなたと同じようにメンタルと戦っているということです

もちろんそこを超越した強者もいますが
大半は目先の値動きに少なからず心を揺さぶられます

そして

その心のブレ

つまり

トレーダーの心理状態の集合体が値動きとして現れたのがチャートなのです

そこをしっかり認識することによって

値動きを見ながら

「今短期トレーダーが決済すべきかどうか悩んでいるな」

「上位足トレーダーの連中は、参戦すべきかどうか悩んでいるな」

「あっ短期が作った動きに長期のトレーダーは食いつかなかったな」

こういうことを考えるようになります

そうなったらしめたもので

それはチャートを上から目線で見ているわけなので

精神的に他のトレーダーを超越することができたことになります

これは実生活でも実感すると思うのですが

相手に対して精神的に有利な立場にあると楽なんです

逆に精神的に負けていると（委縮していると）その場の居心地も悪いし
自分を出せないし力も発揮できません

なので

・チャートを見るとき

・相場に向かうとき

ぜひ

上から目線で臨んでもらいたいのです

トレーダーたちが自分の掌の上で踊っている・・・

そのくらいの感覚を持てもらえるとなおいいですよね

とにかく他のトレーダー達より
精神的に優位な立場を作る努力をしてください

といってもどうすればその境地になるかわからないと思うので

少しだけ具体的な方法を書いておきます

チャートを見ながら「常に」意識して実行して欲しいことなのですが

「全ての」

値動きに理由をつけるようにしてください

・チョットした上昇
・その上昇がそこで終わったわけ
・今の急落
・そして急反発
・なぜここでレンジなのか
・なぜ上昇の気配を見せた後下落したのか

全てに理由をつけるクセをつけて欲しいのです

テクニカルの面からでも
ファンダメンタルの面からでもかまいません
そして
正解不正解も問いません
ただ
人に説明するように
その相手が納得するように
実際にブツブツと声に出して説明してください

５分足・１５分足・３０分足

各時間足でチャートが山谷を作るたびに
それが何故なのか？を自問自答しながら見るようにしてください
自分なりの正解を見つけてください

これを続けることで間違いなくチャートを見る力はアップするし
精神的優位性も確保できるようになります

精神的優位に立てるとチャートに落ち着いて向かうことができるようになります

・それはすでに勝者のメンタルです

トレーダー心理の集合体がチャートという形を築き

そして

それを心理面精神面で超越しているあなたがいる

負ける理由がありません

「トレードにおけるメンタル」

それは

「何も知らない」ということを「知る」ことから始まり

そして

「知る」ことによってのみコントロールできるものなのです

次回はいよいよ最終章「ロスカットを極める」をお送りいたします

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●理がないのにポジションを持つと・・・

理がない状態でポジションを持つということは
それロスカットする理も、理を伸ばすための理も持たないまま
ただフラフラと彷徨うということです

思惑と違う方向に動いてもロスカットする理由を求めることができないものだから
指をくわえて損失が膨らんでいくのを眺めることになるのです

しかも

思惑通りに動いても、どこで利確していいのかすらわからない・・・

考えて見てください

ＭＡＣＤのクロスでエントリー
そして反転クロスで決済するルールがあるとします

なのに

伸びそうな気がするから・・・なんて理由で

まだＭＡＣＤが「クロス」する前にエントリーしたとします

それが思惑と違い、反対方向にどんどん伸びて損失が膨らんでくる・・・

・そうなった場合、いったいどこで切ったらいいのしょうか？

ＭＡＣＤがクロスしてからのエントリーであれば
思惑に反して伸びなくても
ＭＡＣＤの反転クロスでロスカットすればいいわけです

ですが

そのＭＡＣＤクロスでエントリーという

・理がない状態でポジションを持ってしまい

思惑と違うほうに伸びると
ロスカットすべきＭＡＣＤの反転クロスというサインがないわけですよね？

そうなるとロスカットのタイミングすら逃してしまうのです

いえ

そもそもロスカットすべきサインが存在しないのです

覚えておいてください

・わからなくなったら切る！！

そして

・理がない状態でポジションを持たない

これらを徹底するだけでトレードは精神的にすごく楽になりますし
負けもかなり少なくなるはずです

そしてこれから書くことも大切なのでよく覚えておいてください

・ポジションを持つときに・・・勝つことを考えない

稼ぐためにトレードしているのだから
エントリー時に勝ちを期待するな

というのは難しいかも知れません
だけど、それは欲に支配されたトレードの第一歩

相場に期待は禁物

・ただチャートがこうなったからエントリーするだけ
・こうなったから利確やロスカットをするだけ
・わからなくなったから切るだけ

これを丁寧に繰り返し

・その結果資金が増えていた

トレードはこうあるべきなのです

勝つことを考えすぎると自分の理にしばられます
理にしばられると間違いを認めることができなくなりロスカットが遅れます

そして

しょせんその「理」なんてものはわけの分からない相場の動きの中で

「わずかばかり」の優位性があるにすぎないということを理解しておく必要があります

相場に「完璧」はなく

その理の中には常に「負け」も含まれているのです

次回に続きます

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